おーちゃん蜜柑園の蜜柑のほとんどは、ビニールハウスで栽培しています。
ハウス栽培することで、”みかんが美味しくなる最高の条件”を人為的に作り出し、『お天気に恵まれた最高の1年』を毎年、確実に再現することができます。
水分量のコントロール
新芽が出て、木が成長する季節にはたっぷりの水分が必要なみかんの木。
果実がなり始めた後は、水をあげすぎてはいけません。
甘くてジューシーな実を仕上げるために、実と木の状態を見極めながら、最適な量で水やり(潅水)をコントロールします。
ハウスの多くは玉島川沿いにあり、主に玉島川の伏流水を利用しています。
温度管理の徹底
毎日のビニールハウスの開閉(天井やサイドの巻き上げ)、換気扇の設定、そして電気・ガス・重油を使った加温設備で、ハウスの中の温度をコントトールしています。
特に主力品目「ハウスみかん」は、冬のみかんを夏に仕上げるために季節を逆転して再現しているので、夏の暑い日にちょっと蒸しこんだり、寒い日にうっかり氷点下までさがった!等といった、温度管理ミスは命とり。生産者は昼夜問わず、ハウスの温度に気を配っています。
点在するハウスを管理するため、2018年より環境測定用のIoTも導入。
スマホのアプリで温度を確認し、閾値の温度を越えた異常時にはアラーム発報によりすぐに対策ができるので、これまでよりもより高い精度で温度管理が可能になりました。
木の養分生成を補助できる
小学6年生の頃に理科で学習した、”植物が、成長をするために必要な基本原則”
光合成
みかんの木は、水+日光+二酸化炭素で、自ら養分を作り出します。
ハウス栽培では、そのうちの二酸化炭素と水の2要素がコントロールできます。
みかんの木が自らの力で成長する手助けをして、肥料だけに頼らない養分=美味しさを作り出します。
枝を支えて、日当たりを良くする
みかんの実がたくさんついた木は、だんだん枝が重さで垂れ下がります。そうすると、下枝のみかんには、日光が届きません。
そこで、毎年何か月もかけて行うのが”枝吊り”の作業です。
ビニールハウスの天井の骨組みには、人が歩ける程の梁があり、そこに沢山のワイヤー線を繋ぎます。
そしてそのワイヤー線に、ビニール紐をかけ、枝を1つ1つ持ち上げて誘引します。
こうすることで、すべての実に光が届き、まんべんなく美味しいみかんに仕上がります。